2本の移動平均線を使う理由

移動平均線が描かれているチャート画面を見ていると、ほとんどの場合1本ではなく2本の線が描かれていることにお気づきかと思います。すでに意味を知っている方にとっては、そうでないと困るほど重要なことなのですが、初めて移動平均線を学ぶ方にとってはなぜ2本なのか?と疑問を持たれると思います。

これは、2本の線がどのように交差したり離れたりするかという関係性を見るためです。2本の線の比較からチャート分析をするのですから、それぞれの移動平均線は全く異なる時間軸を平均化したものでなければなりません。

1本の線は短期移動平均、もう1本の線は中長期の移動平均という具合に時間軸を変えて比較すると、相場展開がより分かりやすくなります。

例えば、相場が上昇していると思われる時に短期移動平均は当然ながらその値動きに歩調を合わせるような線を描きます。しかし、長期移動平均は過去の値動きからの影響を強く受けているので、すぐには上昇パターンを描きません。

しかし、その長期トレンドが同じように上を向いたとしたら、いよいよその上昇相場は本物であるという判断をしやすくなります。

こうした2本の線による相場分析はとても役立つので、次回以降も詳しく解説します。




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