英国のEU離脱を緊急検証する その2

ECからEUに移行したことは、人類にとって初めての試みでした。

それまでは国境線をいかに確定させるか、そして自国の領土をいかに広げるかで戦争が繰り返されてきたのに対し、EUは国境をできるだけ無価値なものにしていって国として統合していこうというものなので、未来のモデルになり得るとして世界から注目を集めたのです。

そしてFX投資家にとっては、ユーロ導入が大きな意味を持ちました。ユーロ圏自体の経済規模が大きくなったのもさることながら、ユーロが国際的な通貨としての信用を獲得した上で、米ドルに次ぐ国際基軸通貨としての地位を確立したのです。

そこにはEU内にあるドイツ、フランス、イタリアなど経済力の強い有力な国が含まれていたことが大いに関係しています。ここで英国が出てこないのは、英国はEU加盟こそしたものの通貨についてはポンドを捨てず、ユーロを導入しなかったからです。

そこには大英帝国の誇りや英国独特の事情などが絡んでいたのですが、このことで外為市場にはユーロポンドという通貨ペアが誕生することになります。通貨ペアがあるということはシーソーのようなもので、ユーロ買いポンド売り、またはユーロ売りポンド買いというトレードが発生し、両者は統合されることなく相反する利害で存在する通貨となりました。

(つづく)





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